韓国大手旅行サイト、ホテル予約にビットコイン、イーサリアム、リップルなど12種類の仮想通貨決済導入
5万以上のホテルなどの宿泊施設を予約することができる韓国の旅行サイトを運営する「With Innovation Corp」が、韓国の大手仮想通貨取引所である「Bithumb」と提携し、12種類の仮想通貨決済の導入をスタートする。
5万以上の宿泊施設を仮想通貨で決済
韓国最大の仮想通貨取引所の1つ「Bithumb」が、ソウルに拠点を置く「With Innovation Corp」との提携を発表した。この提携により、顧客はホテルやモーテル(自動車旅行をする人のための宿泊施設)、宿屋、ゲストハウスのような5万以上の宿泊施設の宿泊料金を、仮想通貨で支払うことができるようになるというのだ。
小~中規模の宿泊施設に特化した同社は「ここはどうですか?」という意味のブランド名でサービスを運営している。韓国の日刊紙Hankyoreh(ハンギョレ)は以下のように詳細を伝えている。
「ユーザーはBithumbのアカウントに保有している仮想通貨によって、ホテルやリゾート、またはモーテルの宿泊料を支払うことができる。韓国国内でおよそ5万以上の宿泊施設が登録されている。」
本記事執筆時点で、「Bithumb」は24時間あたりの取引量を基準とすると世界で5番目、韓国では2番目の取引所だ。現在、韓国最大の取引所は「Kakao Corp」が支援する「Upbit」である。
12種類の仮想通貨に対応
「Bithumb」は、同取引所が扱う12種類すべての仮想通貨を利用することが可能だと説明した。
決済可能な12種類の仮想通貨
・ビットコイン(BTC)
・ビットコインキャッシュ(BCH)
・リップル(XRP/Ripple)
・イーサリアム(ETH)
・イーサリアムクラシック(ETC)
・イオス(EOS)
・クアンタム(Qtum)
・モネロ(Monero)
・ライトコイン(LTC)
・ジーキャッシュ(Zcash)
・ビットコインゴールド(BTG)
・ダッシュ(DASH)
Hankyorehは「Bithumb」のコメントをこのように引用している
「私たちは、国内および国外からの旅行者が予約および支払いに仮想通貨を利用できるようにする。これによって利便性を大きく向上することができるだろう。」
韓国メディアのZdnet Koreaは、顧客はアプリを利用し「Bithumb」のアカウントで保有している任意の仮想通貨によって料金を支払うことが可能だと説明し、このアプリは「月間で約200万人のユーザー」を抱えていると付け加えた。
AndroidとiOSの両方で利用することが可能で、Google Playストアでは41,000以上のユーザーから平均星4.4個の評価を受けている。一方、iTunesストアでは約5,700人のユーザーから平均星4.7個の評価を獲得している。
韓国の通信社連合ニュースでは、「このサービスは2018年の上半期に導入される予定だ」というBithumbの発言を引用し、「できるだけ早く」サービスを開始するという点を強調した。
そして、「Bithumb」は韓国における仮想通貨の利用を拡大するために「さまざまな企業と協議を続けている。」と付け加えた。さらに、Green Economyは「Bithumb」の発表を下記のように引用している。
「私たちの国は、韓国最大の宿泊施設予約アプリと提携することにより、仮想通貨の利用を拡大する世界的なトレンドの一部となった。」
先日も、台湾の航空会社が航空券の支払いに仮想通貨の導入をスタートするといったニュースがあった。航空券やホテルの支払いとして仮想通貨が使われるといった計画が着実に進んでいる。今後もどういった形で仮想通貨の利用が拡大していくのか注目したい。
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