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ノルウェー中銀、デジタル通貨発行に向けたホワイトペーパーを公表

ノルウェー中央銀行がデジタル通貨発行に向けホワイトペーパーを公表した。ホワイトペーパーによれば、デジタル通貨は現金取引の補助を目的として発行されるとのことだ。

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CBDCと名付けられたデジタル通貨は、民間銀行の預金の入出金や一般的な日常取引などにも使われることを想定している。ノルウェーでは、取引における現金の割合が減少しており、全体の10%にも満たないことがCBDCの発行を検討するきっかけとなった。

ノルウェーの経済における取引の多くは現金、クレジット/デビットカード、Giroの3つのカテゴリーに分けることができる。Giroは、ノルウェーの銀行間取引システムのことで、パソコンやモバイル端末からもアクセスすることができる。ノルウェーではカードの利用割合が70%と最も多く、次いでGiroが20%となっている。

中央銀行がデジタル通貨を発行しようとする1番の目的は、通貨供給量の管理を目的とする金融政策の効果向上にある。中央銀行は通常金利の調整によって通貨の供給量をコントロールしようとするが、現金では正確な取引データが取れない。そのため市場が求めている適切な金利を測ることを困難にしている。

たとえば、日本ではタンス預金が43兆円に上るとの試算がでているが、現金の取引を追跡することはできないため正確な数字は明らかではない。経済の安定的な成長を促すことが役目の中央銀行にとって現金は、適切な金融政策を行う上で障害になり得るのだ。

現金のデジタル化は取引の円滑化に寄与すると考えられているが、現金がなくなることで民間銀行の収益構造に大きな影響を与える可能性があることも考慮する必要がある。現金がなくなるとATMが必要なくなり、手数料で収益を上げる民間銀行は打撃を受けることとなる。さらに振込手数料や外国為替手数料なども大幅に減少することが予想される。

銀行は、現金の預金業務とともに貸付業務も行っているため、銀行の収益悪化はお金の流れを減速させ経済全体に悪影響を及ぼす可能性がある。デジタル通貨の発行には、現行の金融システム自体を徐々に変えていく必要がある。

ノルウェー中央銀行は、CBDCの発行を決定するには時期尚早であるとし、現金への需要や、発行に関する費用対効果などを見極めながら発行するか否かを決めると結論づけている。

 

参考URL:

https://btcnews.jp/8fk2f5og16341/