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そもそもロックインってなに?ビットコイン現状7.24

昨日23日14:00過ぎにBIP91がアクティベートされました。

BIP91とは?Segwitをアクティベートさせるんじゃなかったの?などについて、多くのサイトで説明をしています。ただ、そもそも「ロックイン」とは何なのか。用語の意味さえわからないので、間違った認識をしてしまう人も増えているようです。

今回は、用語の説明も入れつつビットコインを取り巻く現状についてまとめます。

そもそも何が原因でビットコインの状況は混乱しているのか

簡単に言うとビットコインの取引量が多くなったため、データが重いのです。そのため、通常は10分以内に完了するはずのビットコインの送受信に、現在とても時間がかかっている状況です。

1つ1つの取引履歴のことをトランザクションと言い、10分間のトランザクションを集めたものをブロックと言います。現在、このブロックのデータ容量は1MBと決まっています。その容量が限界値に達しているのです。

これを「スケーラビリティ問題」と呼びます。この問題を解決する方法について意見が対立していることから、長い間ビットコインを取り巻く状況は混乱しています。

解決方法として議論されてきたのが「ソフトフォーク」と「ハードフォーク」です。

1,ソフトフォークとは

ソフトフォークとは、スケーラビリティ問題を解決するための方法の1つで、取引履歴(トランザクション)のデータを圧縮して、容量を小さくする処理のことです。この方法を「Segwit」と呼びます。BIP141とはSegwitのことを指します。

わかりやすく例えると、スケーラビリティ問題を車の渋滞問題として考えてみましょう。ソフトフォークとは渋滞問題を解決するために、その道路を走る車の大きさを小さくすることです。

「BIP◯◯」とは

BIPとは、Bitcoin Improvement Proposalsの頭文字を取ったものです。
Improvementは「改善」、Proposalsは「提案」という意味です。
つまり、BIPとは「ビットコイン改善案」のことを指します。

ビットコインの改善案は、BIP○○と番号がふられています。そして、Segwitについて書かれた改善案をBIP141と呼びます。

BIP141(Segwit)には現時点で全員賛成しています。BIP91とBIP148とはSegwitのアクティベート方法の違いです。「BIP91」は、version bits 4のシグナルが80%になったら、「version bits1のシグナルを発信していないブロックを無効にする」という条件を認証するという仕組みです。

ソフトフォークのこれまでの流れと今後について

・7/23
BIP91が14:00過ぎに有効化されました。その後、マイナーも問題なく有効なブロックを採掘しているため、8/1に予定されていたBIP148による分裂が回避される可能性が高いです。心配されていた一時的なネットワークのバグも確認されませんでした。

リスク回避のために一部の仮想通貨取引所がビットコイン取引を停止していましたが、すでに再開しています。ただ、取引が取り消されたり、二重払いが発生するバグが起こる可能性があるため、送受信が確実に行われたか6承認まで待つ必要があります。

coincheck.com

・7/27前後
新しい難易度調整期間が始まり、すべてのマイナーがSegwitのシグナルを発する予定です。

・8/10前後
7/27前後から始まった難易度調整期(約2週間)が終了し、Segwitが「ロックイン」される予定です。ロックインとはSegwitを導入することを決めることです。

例えば、イベントを開催するとします。ロックインとは「◯月◯日の◯時にイベントを開催します」と約束することです。
これによってSegwitが有効化されることが確定しますが、ロックインは約束なのでドタキャンが起こらないようアクティベート当日まで見守る必要があります。

・8/24前後
Segwitが実際に有効になる予定です。すると、Segwitトランザクションが使えるようになりスケーラビリティ問題が次第に解決されます。

ただ、今回のSegwit導入についてはニューヨークアグリーメント(NYA)の合意によって進行したため、3ヶ月後に2Mサイズにブロックサイズを拡張(ハードフォーク)する約束になっています。

ただし、事実上Segwit導入によってブロックサイズは圧縮されているため、ブロックサイズを引き上げなくてもスケーラビリティ問題は解決されていくことになります。ハードフォークについて再度議論される可能性もあるため、3ヶ月後のハードフォークが実際に行われるかどうかは、今後の状況次第です。

2,ハードフォークとは

ハードフォークとはブロックサイズを拡張することで、スケーラビリティ問題を解決する方法です。わかりやすく例えると、渋滞問題を解決するために2車線の道路を4車線に拡張することを指します。

ハードフォークについては8/1に「ビットコインキャッシュ(BCC」が誕生する予定です。大手マイニングプールのBitmainを中心としたBitcoinABCによってハードフォークが行われます。

ハードフォークのこれまでの流れと今後について

・7/22
Viabtcの中国仮想通貨取引所でIOUとしてBCCのトレードが開始されました。
IOUとは債権という意味です。実際に8/1にハードフォークしてBCCが誕生したあとに買い戻すシステムです。

ただ、世界最大の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)はBCCを取り扱わないことを宣言しています。

・8/1
日本時間21:00 BTCがハードフォークしBCCが誕生します。
これによって保有しているBTCと同じ枚数のBCC保有することになります。ただ、BCCの取り扱いを認めていないウォレットや取引所に保管していた場合、BCC保有できません。保有方法によって状況が変わるため事前に確認する必要があります。

 

例)10BTCを保有していた場合、8/1にハードフォークが起きると10BTCと10BCCを保有することになります。ただ、倍の価値を保有できるわけではなく、10BTCと10BCCを合算するともともと保有していたBTCと同価値になります。

 

BTCがハードフォークし、BCCが誕生するにあたり、システムの混乱を避けるために取引所の一部がビットコインの取引を一時停止する予定です。

また、BTCとBCCは全く別物なので、システム上お互いに干渉することはありません。DAO事件でハードフォークした「イーサリアム」と「イーサリアムクラシック」のように別々の道を歩むことになるでしょう。

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