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ビットメックス「テザーは閉鎖リスク依然存在」

「ビットメックスリサーチ」は19日に詳細なレポートを公表し、テザーが法定通貨の準備金を十分に持っていると判断した根拠や、将来的に規制機関から突きつけられるであろう問題について解説している。

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テザーは法定通貨を担保とするデジタルトークンで、米ドルとの交換比率は1対1とされている。第三者による監査に関する公開情報が少ないため、必要時にすべてのテザートークンを換金できるだけの法定通貨を所有していないのではないかという臆測がこれまで流れていた。

ビットメックスのレポートには「透明性の欠如は詐欺を示すものではないかもしれない」というセクションが設けられており、プエルトリコの「国際金融機関」(IFE)カテゴリーの準備金の増大と関連している可能性を提示し、こうした臆測を打ち消そうとしている。

コイテレグラフは先日、プエルトリコが「仮想通貨のタックスヘイブン」となりつつある可能性について報じた。

ビットメックスのレポートでは、テザーが資金を置いている場所の候補として、プエルトリコを拠点とする「Noble Bank」の名を挙げている。同国で仮想通貨を公式に扱っているフルリザーブ銀行(顧客の預金を全額キャッシュで保有している銀行)は、この銀行も含めて2つしか無いというのが主な理由だ。

だがテザーの準備金が置かれている場所について確定する方法はない。同社ウェブサイトの「透明性」のページには現在の残高が示されており、「定期的な審査」を受け「完全な透明性」を確保していると主張しているが、1月には監査全体を公表する前にニューヨークの監査法人との関係を打ち切っている。

レポートでは、昨年11月にテザー社で起きた3100万ドル(約33億円)規模のハッキングについても言及している。この件では、ハードフォークを通して盗難に遭った資金を凍結するため、ユーザーがソフトウェアのアップグレードを迫られている。

「自らの意思でハードフォークを強行し取引を帳消しにできたのだから、テザーが実際に台帳を完全に管理下に置いていることになる」とレポートには記されている。

さらに、テザーがなぜ「そもそもデータベースをビットコインイーサリアムブロックチェーンに置いたのか」という点に疑問を呈し、採掘者に手数料を支払わずに自前のパブリックデータベースを構築したほうが経済的だと指摘している。

また、昨年12月にテザーとビットフィネックス取引所に出された召喚状についても触れている。後に両者の関係が公となり、経営陣のメンバーがほぼ重複していることが判明した。

ビットフィネックスがテザーに関与していたという事実は批判に晒されている。その中でも有名なのが匿名ブロガーの「Bitfinex‘ed」で、2社の関係性に疑念を投げかけ、その理由の一部として、テザーの準備金について第三者による監査が皆無である点を挙げている。

Bitfinex‘edがネット上に投稿したビットフィネックスへの痛烈な批判に対し、取引所は訴訟を起こすと宣言していた。

ビットメックスのレポートでは、テザーの概要説明のページで一時的に公表される以前から、両者の関係は比較的公式なものだったとしている。テザーの創設者クレイグ・セラーズ氏のリンクトインを引用し、そこに2社の名前が挙がっていると指摘する。

レポートの最後には、マネーロンダリング規定違反で規制当局により閉鎖に追い込まれた多数のオンラインの送金サービスの事例が掲載されている。そして今は亡きサービスの数々と関連付けることで、テザーも「犯罪者を引き寄せ、最後には同じ運命を辿るかもしれない」という結論に至っている。

今回のレポートの最後に、ビットメックスはこう結論づけている。

1,システムを修正し、KYC/AMLを採用する。それにより、運営側は取引のブロックや資金凍結が容易になる。これを実現するには、(中略)テザーは従来型(またはフルリザーブ)の銀行に変わるべきである。

2,現状を維持し、いずれかの時点で当局に閉鎖されるリスクを負い続ける

 

参考URL:

https://jp.cointelegraph.com/news/bitmex-tether-possibly-has-enough-cash-reserves-could-still-be-shut-down