サムスン電子、マイニング用チップで1Q最高益
サムスン電子の18年第1四半期の営業利益は前年同期比で58%増加した。この成長の要因の一部は、仮想通貨マイニング用チップへの力強い需要だ。
木曜日の決算説明会において、サムスン電子IR部門トップのロバート・イ氏は半導体事業での収益性の増加が過去最高益となった18年第1四半期の営業利益15兆6000億ウォン(140億ドル)の達成に大きな役割を果たしたと述べた。
イ氏はこの驚異的な業績を以下のように説明した。
「半導体事業では利益が前年比で大きく増加しました。その理由には旗艦スマートフォンと仮想通貨マイニングに使われるチップの需要の増加によるシステムLSI事業とファウンドリ事業での利益の増加とサーバーメモリーとグラフィックカードメモリーの力強い需要による好ましい市場環境が挙げられます」
仮想通貨マイニング用チップ事業の厳密な数字は公表しなかったものの、その部門での好業績は2月にサムスン電子が仮想通貨マイニング産業の強まる市場需要を満たすために8ナノメートルプロセッサーと11ナノメートルプロセッサーを製造していると公表したことに続く。
サムスン電子の仮想通貨マイニング事業への参入は同事業の地域競争も加速させる。台湾のチップメーカーTSMCも直近の決算説明会でサムスン電子と同じように仮想通貨マイニング用チップの需要増加を報告している。
これからについて、サムスン電子は仮想通貨マイニング用プロセッサーの需要の成長が第2四半期まで続くと予想している。一方でスマートフォン用部品の需要が弱まることによりシステムLSI事業とファウンドリ事業の利益は減少するだろうと予想している。
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