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イランとロシアが仮想通貨を利用した商品取引を検討、経済制裁の回避が目的か?

イランとロシアは、西側諸国の経済制裁の回避と米ドル依存経済からの脱却を狙い、仮想通貨の導入に目を向けた。

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仮想通貨の導入へ向けてイラン・ロシア両政府が協議

トランプ米大統領オバマ時代のイラン核合意から正式に撤退したこの数ヵ月の間に、イランの通貨 “リアル” は米ドルに対しその価値を史上最低値まで下落させ、現在イランは通貨危機に瀕している。 ロシアもまた、近年のウクライナ軍事侵攻によってアメリカ、欧州連合(EU)及びその他多くの西側諸国による経済制裁を受けている。

ロシアの刊行物であるRBCは、大手通信会社Interfaxからの引用で、テヘラン政府は米ドル主体の商業と国際銀行間通信協会(SWIFT)による国際金融取引体制からの脱却を狙い、仮想通貨を導入することに関して、モスクワ政府と協議を重ねていると報道した。

イラン中銀は仮想通貨の導入へ向けた開発を義務化

イラン議会経済委員会代表のMohammad Reza Pourebrahimi氏によると、同委員会は既に「イラン中央銀行に仮想通貨の開発と導入を義務付けている」とのことだ。

当局職員は「ここ数年の間に、仮想通貨の導入は無視できない問題となっている。そして仮想通貨は、SWIFTの国際金融体制だけでなく米ドル主体の経済体制からも脱却できる良い手段である」と述べている。

テヘラン当局によってこのことが周知されたのは、ロシア連邦理事会経済政策委員会代表Dmitry Mezentsev氏とのモスクワでの会談後のことだ。特に注目すべきなのは、Pourebrahimi氏はロシア議会経済政策委員会と何度も協議を繰り返したとのことで、既にイランはロシアと仮想通貨協定による協力関係を築いているということだ。

Pourebrahimi氏はまた次のようにも述べた。

「我々はお互いの意見を共有し、今回の事業を共に成功させたのであれば、イランとロシアは世界で初めて商品の取引に仮想通貨を利用した国となるだろう」

2018年2月の報道では、イラン情報通信技術大臣Mohammad Azari-Jahromi氏によると、イラン政府はブロックチェーン技術を利用した国家仮想通貨の開発に注力しているそうだ。彼は同時に「国家のバンキングシステムに注目すると、たたき台としての試験モデルを見ることができるだろう」と述べ、さらに仮想通貨事業が成功すれば全国展開をしていくことも示唆した。

ロシアはクリプトルーブルを開発中、ペトロ(Petro)にも関与

ロシアもまた国家仮想通貨政策を推し進めており、プーチン大統領の指導の下、クリプトルーブルの開発を行っている。プーチン大統領の経済顧問Sergei Glazev氏は、政府の高官と会談し、国家の仮想通貨が経済制裁を回避するための「有用な道具」として役に立つと語った。そしてGlazev氏は、「私たちは、制裁とは関係なく、世界中の取引相手との勘定を決済することができる」と付け加えた。

従来からロシアは、世界初の国家仮想通貨ベネズエラ “ペトロ(Petro)” の開発に深く関わってきたと報告されている。ペトロはベネズエラ大統領マドゥロ氏によって去年の12月に初めて発表され、アメリカ主体の経済制裁を回避する手段として注目を浴び、今年2月に発効されたのものだ。しかし、クレムリン当局はペトロ開発への参加の提言を取り下げ、プーチン露大統領が個人的にベネズエラペトロの開発援助に署名したとの報告も破棄している。

イランとロシアが米ドル取引の代わりに仮想通貨を採用する日がくるのか、今後の動きが注目される。

 

参考URL:

https://coinchoice.net/iran-and-russia-using-cryptocurrency/