現代紙幣にサヨナラした30代女子のブログ

はじめて作ったパソコンで、自宅でお金を発行してる30代女子のブログです🤑

なぜ仮想通貨が必要なのか

もはや、ほとんどの人がビットコインを知ってますね。

周りの人に仮想通貨を買ったことを話すと必ず「儲かるの?」って聞かれます。

もちろん儲かると思ってはじめたんですが、ビットコインにも使われている技術「ブロックチェーンテクノロジー」に興味を持ったことが仮想通貨をやってみたいと思った大きな要因です。

きっかけは去年読んだ一冊の雑誌です。

 

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wired.jp

最初はブロックチェーンテクノロジーに興味を持って、そこからビットコインを含めた仮想通貨を知りました。

さらに仮想通貨に不可欠な要素である「暗号」についても興味が湧いたので、サイモン・シンという人が書いた「暗号解読」という本も読みました。

文庫で上下巻出ていますが、暗号の歴史はかなりドラマチックです。

 

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暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

サイモン シン (著), Simon Singh (原著), 青木 薫 (翻訳)

 

ITの登場によって私たちは膨大な情報に触れることができるようになり、平等を手に入れたかに思えました。

しかし、一番価値ある情報を奪われたままです。それは「パーソナルな情報」です。

私たちはネット上で信用をVISAやGoogleFacebookといった大企業に保証してもらわないと価値のやり取りができません。保証してもらう代わりに、私たちはパーソナルな情報を企業に提供します。

 

私たち一人一人が自分で自分の持つ価値を管理して、自由にやり取りできる可能性をブロックチェーンテクノロジーは持っています。

 

ITは私たちをより「自由」にしました。

ブロックチェーンは価値のやり取りを「清く」することができます。

 

歴史をさかのぼると、IT以前に信用の担保によってビジネスを成功させてきた組織があります。それが銀行です。

仮想通貨は長年人類が積み上げてきた暗号と数学の技術によって、金融の呪縛から一人一人が自由になることを目的としています。

 

仮想通貨はどうして必要なのか

そもそも「仮想通貨」ではなく正しくは「暗号通貨」

そもそも仮想通貨がはじめて日本に入ってきたときに、政府は通貨とは呼びませんでした。日本政府は仮想通貨を「価値を持つ電磁的記録」と定義しました。仮想通貨は手に取ることができません。コンピューター上にある「価値あるデータ」なのです。

 

そもそも仮想通貨という名称は英訳的には正しくありません。

日本で言われる仮想通貨のことを英語では「Crypto currency(クリプトカレンシー)」と呼びます。

これは「暗号通貨」と訳します。Virtual currency(バーチャルカレンシー)とは呼びません。

ただ、ここでは混乱を避けるために仮想通貨という名称を使います。

 

「仮想」という単語から、あいまいで不安定な印象を受ける人もいますが、それは間違いです。仮想通貨の取引は、誰にも消すことができない固定されたものなのです。

それを可能にしているのが高度な「暗号技術」です。そのため暗号通貨と呼ばれます。 

仮想通貨は「円」や「ドル」とどう違うのか

仮想通貨でできることは大きく4つです。

①決済

②送金

③投資

④資金調達

 

日本では投資目的で仮想通貨を買う人はいても、広く流通することはないという人も多くいます。たしかにそういった側面はあります。

 

例えば、仮想通貨を利用した送金の利便性について、日本人はあまり感じることができません。なぜなら、日本人の大半が銀行口座を持っていて、送金に不便を感じることがないからです。

 

国内送金は即着金が確認できます。遅い時間に入金した場合にも、翌日には着金が確認できますし、銀行が営業していない土日や祝日の入金でも翌営業日には着金します。そして、送金手数料は仮想通貨を利用するよりは高いですが、だいたい300円前後で済みます。

 

また、日本人は現金支払いをする人がほとんどです。日本でキャッシュレスというと多くの人は「クレジットカード支払い」を思い浮かべます。

お隣の中国ではモバイル決済がかなり普及していますが、日本ではスマートフォンを使って決済している人をあまり見かけません。このような理由から、日本では仮想通貨が必要ないと考える人もいますが、根本的に視点が違います。

 

仮想通貨が実現した最大の特徴は「第三者機関を介さずに、個人と個人が自由に価値の移動を行えること」です。

 

例えば、東京にいるAさんが、大阪にいるBさんに10万円を送金するとします。

その場合、Aさんは現金10万円を持って新幹線に乗って大阪に向かおうとはしないはずです。また、郵便局に行って現金10万円を郵送しようともしないはずです。

 

普通なら、AさんはATMを使いBさんに10万円を送金するでしょう。送金が完了したあとにAさんはBさんに10万円を送金したから確認して欲しいと連絡します。するとBさんはATMで記帳し、10万円が自分の口座にAさんから振り込まれていることを確認します。

 

しかし、実際にAさんの口座に入っていた10万円は、この瞬間にBさんの口座に現物が移動したのでしょうか。違いますね。この時点で現金は動いていません。

つまり、Bさんの通帳に記載された「Aさんから10万円が入金された」というデータが価値記録なのです。

 

では、なぜ私たちはこの取引が正当なものだと認識するのでしょうか。

それは私たちが銀行を信用しているためです。何が行われたかというと「AさんとBさんの間で10万円という価値の移動が行われたと銀行が証明した」のです。

そして、銀行は取引を証明する代わりに、私たちから手数料を取るのです。

 

なぜ私たちは自分が持っているお金を移動するために、第三者機関である銀行にお金を払う必要があるのでしょうか。

私たちが銀行に自分たちの取引を証明してもらわなくてはいけない理由があるでしょうか。

 

そんな連綿と続く不合理を解消しようとして誕生したのがビットコインを含めた仮想通貨です。

 

私たちは自分のパーソナルな情報も自分の資産も、他人に奪われることなく自分自身で管理するのです。

第三者機関の介在なしに自由にやり取りするのです。

 

そのために最初の仮想通貨「ビットコイン」は誕生しました。