話題の仮想通貨Kyber Network実装間近
Kyber Network(カイバーネットワーク)とは、新しい分散型取引所を目指すプロジェクトのことです。
2018年2月11日にKyber Networkメインネットの試運転が開始されることが発表されました。試運転は2018年4月まで行われます。試運転期間中は、Kyber Networkのホワイトリストに登録されたICO貢献者のみがプラットフォームにアクセスすることができます。
Kyber Networkは『分散型取引プラットフォーム』を作成しています。プラットフォームの最終目標はクロスチェーンによる資産の交換または変換です。これまでの分散型取引所における課題と企業などが管理運営する取引所の課題を改善することを目標にしています。
これまでの分散型取引所は、ユーザーが少なく流動性が少ないところが課題で、インスタントにトレードすることができません。一方、企業が管理運営する取引所では、ある程度の流動性を確保することができますが、資産管理を企業に任せる形となります。
ゆえに企業を信頼することを前提として、使用することになります。この問題はマウントゴックス事件以後、注目されるようになり、徐々に分散型取引所の認識も広がってきているように感じます。
暗号通貨の思想は基本的に一定の管理者への信頼よりも、ブロックチェーンなどの計算上論理的なプログラムに信頼を置いていることが一般的です。
Kyber Networkは、イーサリアム(ETH)のメインネットに導入されます。徐々にユーザーアクセスの拡大を狙い安定性を確保したいと考えているようです。
プラットフォームの本格的な公開は2018年4月の予定です。10個の通貨をリストすることから始まり、徐々に増やしていくようです。
バグ発見には報酬を
Kyber Network(カイバーネットワーク)は、スマートコントラクトとウォレットWebアプリケーションのバグ報酬プログラムを開始します。メインネット上でプログラムを実行するのは、今回が初めてで、バグが予想されます。
Githubや電子メール(hello@kyber.network)を通して報告。主要なバグに関しては、2万ドルほどの報酬を支払うそうです。(支払いはKNCトークンにて)また、深刻な脆弱性がある場合は、5万ドルの報酬を支払うそうです。
今後のロードマップ
Kyber Network公式サイトからロードマップを確認します。
2018年Q1
メインネットの打ち上げと、トークン/ETH間の取引をサポート
2018年Q2
任意のトークンペアの交換をサポート
2018年Q3
高度な金融商品取引のサポート
2019年前半
クロスチェーンによる交換のサポート
本格的にKyber Network(カイバーネットワーク)での交換を体感するのは2019年になりそうです。
それまでに分散型取引所としての形をどう形成していくかが今後の見どころですね。
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