ビットコイン投資ファンド、52億円が行方知れず
南アフリカで52億円相当のビットコインを運用していた投資ファンド BTC Global のファンドマネージャーが姿を消した。同時に、投資家が預けていたビットコインもそれまでとは異なるアドレスに移動されている。
BTC Globalに対する捜査は、南アフリカ当局(通称:Hawks)が担当している。捜査は初期段階だが、Hawksはポンジ・スキームなどの詐欺の疑いでBTC Globalの行方を追っている。
Hawksによると被害者は2万7千人に上り、被害者の中には1000万円以上 BTC Globalに預けていた投資家もいたようだ。今後、捜査が進むにつれて被害額が拡大する可能性もあるという。
現時点でわかっている被害総額52億円は、すでに南アフリカで起きた最大のビットコイン詐欺事件であることを表している。被害者は南アフリカ人のみに留まらず、多くのアメリカ人やオーストラリア人も含まれていた。
公式サイトにて、ファンドマネージャーが姿を消したことをBTC Globalが公表したことで事件は発覚した。逃走したファンドマネージャーのスティーブン・トゥワイン容疑者は今も行方がわかっていない。一方で、トゥワイン容疑者自体が存在しない架空の人物であるとの疑義もかけられている。
ビットコインのような仮想通貨は、秘密鍵を知っていれば簡単に大金を動かせてしまうため、ビットコインの投資ファンドは投資家にとって、とてもリスクが高いと言える。トゥワイン容疑者の所在を含め当局からの新たな情報が待たれる。
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